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分譲マンション特性「建物構造及び機能」
分譲マンションの特性contents
建物の「構造」「機能」に関する要素
◇「建物構造」の推移
◇「施工技術」と遮音性能
◇「建物構造」の分類
現在においても、「分譲マンション」の基本構造様式は、「賃貸マンションの構造様式変化」と比較すると大きな変化はありません。
というのも、かなり以前から「分譲マンション」は「RC造」もしくは「SRC造」といったコンクリートと
壁と床で構成された構造体で作られてきていたからです。
逆にいえば、”分譲マンション”の場合には「木造」「鉄骨造」という構造様式のものは採用されて
こなかったといえます。これは、住宅性能として大切な「遮音性能」が明らかに「木造や鉄骨造」では劣る
からという作り手側の見解があったことを示しています。
ただ、近年では技術開発の進歩もあって、「超高層型分譲マンション」が多数作られるようになると共に「鉄骨造」
の建物も多く作られるようになりました。
”高層・超高層型”においては、「鉄骨造」。その他、”中低層型”では「RC造」が現在主流の建物構造と
なっています。
大きな分類での”構造様式”に関しては、変化はあまりありませんが・・個々の建物部位(床・壁の構造)
の仕様は大きく変化を遂げており、機能性がとても高いものとなってきています。
例えば、
「遮音性能」に関しては、近年”床スラブ”に「ボイドスラブ(中空構造のRCスラブ)」という新しい技術が導入される
ことが多くなりました。これは中層・高層・超高層のマンションの区別にかかわらずその傾向が強まって
います。”ホイドスラブ”は「床」の遮音性能を高めることに有効な床構造で、住戸の上下階の「遮音性能」
はかなり高まってきているといっていいのではないでしょうか。
”ボイドスラブ”という構造は、近年「特別なもの」ではなくなっています。
販売のうたい文句として、「特別な要素」として表記
されていることも多々見かけますが・・・実際には、大規模マンションなどでは、ほとんどの物件で導入されている
仕様となっています。”特別な仕様ではない”ということは、ぜひ覚えておいていただければと
思います。
”施工技術”と遮音性能の関係。
前項目で「遮音性能」に関する構造仕様などについて、触れましたがなぜ【構造仕様】などを特別な要素
として「購入条件」としないほうが良いのかというと、実際には「遮音」という要素はかなり複雑な環境要素
が相互に絡み合うような形で構成されているからなのです。
あまり「技術的なこと」を詳細に取り上げても、一般の人々にとっては混乱するばかりとなってしまいま
すので、大まかな概要で表現すると、「いくら遮音性能が高い素材を活用していたとしても、壁躯体などの
小さな振動という形で音が伝達・増幅されて強い音として伝わる」といったような一見不思議
に思えるような現象が起こる場合もあるのです。
また、「遮音性能」というのはしっかりとした「施工」が施されていないとその機能が果たされないという
要素を多く含んでいます。「隙間が無いようにぴったりとくっつけて施工しなければ遮音性能が確保でき
ない」とかその逆で「ちゃんと空気層(隙間)を確保して、接触しないように施工しなければ音が伝達され
てしまう」などといった要素が存在しているのです。
ただ、建物作りというものは、基本的に「人手による手作りの作業」。完璧な状態になっているという
ことのほうが無いものと認識しておくことが大切なのだと思います。同時に「施工上」とは無関係で「設計上
の課題」「環境上の課題」であったりすることもありますので、基本的には「ある程度の音は伝わるもの」
という理解と認識を持っておいていただければと思います。
そのような前提の上で、「分譲マンション」の場合は多くの場合が「最新の技術」「最新の仕様(構造
・設備)」で作られている可能性が高いということが、ひとつの特徴となります。しかし「賃貸マンション」
の場合には、居住してから「環境条件(音など)」が気に入らないという時には、住み替えができますが、
分譲マンションの場合には、実状としてそのような対応はかなり困難なものとなります。
ゆえに、「終の棲家」と考える分譲マンションを購入する際には、「遮音」に関して気になるようであれ
ば、対象として考えている物件と同じ施工会社及び販売会社のすでに存在している他物件を実際に見てみる
ということがとても大切になるのではないでしょうか。
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