内覧会トラブル・不備の事例
住宅には一定割合にて施工不良・施工ミスが存在するものです
内覧会のトラブル・不備事例！内覧会同行検査にて見つかった施工不良など
私は一級建築士として、「20年以上」建築設計・検査を推進。住宅インスペクション（内覧会同行）は「15年以上」行ってきています。
ひとつの大きな結論として言えることは。
時代を問わず、新築物件（一戸建て、マンション）には、一定割合にて、施工不良・不具合が存在する
ということです。
住宅建設（一戸建て、マンション）には、現場監督の他、様々な技能職人が関わっています。必然的に、ヒューマンエラー（人為的ミス）
が発生、その存在を見逃してしまう可能性が常に存在しています。
また、「天候（台風・大雨・雪・暑さ・寒さ）」による様々な影響も受けやすく、適切な管理・対策が行われないと、工事期間中に
住宅への被害・損傷（ダメージ）が生じることに。
さらに、有名企業・施工会社となるほど、「利益重視」の傾向が出やすく、意図的な不正行為（大和ハウス、レオパレス21など）が行われることも後を絶ちません。
新築住宅を購入する時には
を前提意識として、持った上で引き渡し前（内覧会時）にトラブル・施工不良の有無をきちんと確認・チェックしておく必要があるのです
新築住宅（建売住宅・マンション）の内覧会トラブル・不備事例をご紹介
様々な事情（権利関係など）がありますゆえ、あくまでもほんの一部の事例ではありますが、過去に行った内覧会同行検査
にて、見つけることができた「施工不良・不具合」をご紹介したいと思います。
詳細は省略。主に写真紹介となりますが、貴方様の住宅購入＆内覧会を行う上でのご参考としていただければ幸いです。
尚、自分たちだけでは、「十分なチェックは難しい」「内覧会に不安を感じる」という場合は、当方にて「内覧会同行サービス」
を行っておりますので、活用＆ご検討いただければ幸いです。
内覧会同行サービスの詳細内容は下記記事をご参照いただければと思います。
構造用床板の水濡れ跡＆漏水
床の下地板（構造用床板）に水濡れ跡を発見。どこかからの「漏水」もしくは、建築中の雨による影響のいずれかが疑われました。
このままでは、「カビ繁殖」「木材の腐食」に繋がるため、早急な修繕（乾燥、防カビ剤の塗布など）を依頼・指示することに。
天井の見切り材の施工不良＆壁の下地不良
天井と壁との入隅部に設置された「見切り材」の施工不良です。見切り材の長さが不適切だったことに加えて、
壁下地ボードの膨らみなども存在することが明らかに。
壁下地を含めた修正を依頼・指示することに。
食洗器用の配管の施工不備
食洗器用の配管が適切な長さに調整されておらず、余分な長さのまま設置されていました。これは、排水不良などを引き起こす要因と
なるもの。
適切な配管長さへの修正依頼・指示を行うことに。
地中埋設の設備配管の未接続（施工ミス）
設備配管及び各住宅設備の稼働状況に違和感を感じたため、埋設連れていた配管を調査。その結果、設備配管類の
未接続部分があることが発見。
劣悪な施工管理状態だったことが推察されるため、住宅周辺の埋設配管のすべての再点検・修正を指示することに。
ガス配管の埋設位置の施工ミス
きちんとした、設備図（外構）が作られていない物件にて、「竪樋の施工状況」に違和感を感じたことから、地面を掘り起こし調査。その結果「ガス配管」が基礎近くに埋設されていることが発見されました。
この状態では、「雨樋」の機能が保たれず。ガス配管の埋設位置の変更を指示。
雨樋（竪樋）の施工不良
竪樋を通じて、雨水を地中に浸透させる計画となっているにも関わらず、竪樋直下に、「浸透マス」などの施工されていないことを発見。
明らかに施工ミスにて、早急な「浸透マス」設置を指示することに。
給水管の施工不良
今時、あまり推奨できない給水管の「枝分かれ（分岐配管）」。微量ながら、水漏れが確認されました。
施工不備を想定して、床下給水管のすべての再点検＆修繕を指示することに。
キッチンのコンロ下の施工不良
キッチン・コンロ下の部材施工不備を発見。適切な形でしっかり固定されてあらず、必要な部材の取付忘れも確認されました。
キッチン部材の再点検を含め、適切な修繕を指示することに。
押し出し窓の設置不良
押し出し窓が正しく設置されておらず、開閉の不具合及び、微妙な隙間が発見されました。施工の荒さ（丁寧でない）も散見。
部材交換も含めた、窓の修繕・交換を指示することに。