◆長期的人生設計のポイント
「マンション」といった形態はやはり「一戸建て住宅」と比較すると様々な制限があります。
「改修・リフォーム」をするにしても、躯体とよばれる【構造体】は、「共用資産」であるため改修など手を加えてはいけません。
そういう意味でも、「戸建て」以上に、将来にわたって【部屋】の使い方などをイメージしておくことが大切となります。
*人数構成
やはり、なんといっても家族の「人数構成」とその変化を想定おくことは大切です。
やみくもに、「部屋数」が多いことを望む方が多いのですが・・そこには大きな落とし穴があるものです。
本当に「部屋数」がほしいと思う時期とは、人生といった期間から考えると・・思いのほか期間的には短かったりするもの。
「子供たち」の成長と大きく関連があるわけですが・・本当に区画された「子供部屋」が必要なケースとは・・どんなケースなのか。
中学・高校生の期間を考えると「6年間」となりますが・・最近では高校を卒業してしまうと、大学などは、遠距離となるため
「一人暮らし」「寮生活」となることも多いものです。そう考えると・・・もしかしたら・・たったの「6年間」だけなのかもしれませんよね。
「子供部屋」が必要なのは。通常マンションを購入することを考えると、多くの場合「25年〜35年ローン」となっています。
この25年〜35年が分譲マンションの場合は最低限かならず居住する期間と考えられるわけですが・・その内の「6年間」だけだとすると
・・他の「19年〜29年間」は、子供部屋という機能は不要なのかもしれません。こんな時「賃貸マンション」であれば、長期的に
考えてもその時々にあわせて「移り住む」ことを前提として、生活設計をしておけばいいことになります。
「部屋数」といった要素に対しては、「分譲」「賃貸」の種別によって影響が大きくことなる要素であることをしっかりと認識しておきたいところです。
安易に「部屋数」が不要となった時にリフォームすればいい・・と思っていると、丁度そのころには、「住宅設備」の買い替え・修繕が必要な時期と重なってしまったり・・とマンション全体の修繕のために必要な「費用」が発生することになりがちなのです。
自分達の「住戸内」のリフォームにかけられる費用が・・無くなるということも十分考えられるのです。