賃貸マンションの特性〜「所有・契約」「ライフコスト」

□賃貸マンション特性「建物構造及び機能」
□賃貸マンション特性「所有・契約」「ライフコスト」
□賃貸マンション特性「生活環境」「生活習慣」

「契約」という要素は、分譲マンションと比較してはるかに賃貸マンションにおいて比重が重くなる要素です。 別の言い方をすれば、「賃貸マンションは【契約】内容が最も大切」ということになるのです。

一般論として、「悪質なもの」「違法な契約」内容であったものは、「契約が締結」されていたとしても無効 となりますが、基本的には「契約内容」に準じた対応が大切になるものです。特に一番気になるのが「契約期間」 や「居住できる期間」に関してではないでしょうか。

賃貸住宅において、大きく係わりがあるのが「借地借家法」という法律です。「貸主側と借家側」でのトラブル が絶えないことに、関連して改正されてきている法律です。法律上の詳しい話しは下記をご参照ください。

「借地借家法の遍歴」

ポイントとなるのは、「借地借家」に関して大きく2つの方法が現在存在しているということです。ひとつが 従前からある借地借家方式で、「借家する期限の定めのないもの」。もうひとつが「借家期限を定めた　定期借家制度」 です。

現在は「賃貸マンション」に関しても、多岐にわたった「契約方式」が存在していると思っておいたほうが いいのです。そういう前提で、「契約内容」がどのようになっているのかをきちんと理解することが絶対的に 必要となってきました。

「永住」しようと思えばできるのか、できないのか・・はこの「契約内容」によって左右されることになるの です。「賃貸マンション」ではよほどのことがない限り立ち退きは無いと思い込んでいると大きな失敗に見舞われ てしまうということもあるのです。せめて下記要素だけは、かならず確認しておきたいところです。

・借家期限の有無「定期借家制度かどうかの確認」
・貸主が立ち退きを要請できるための条件がどのようになっているかの確認。

以前から存在していた「契約形態」ではありますが、ここにきて増加傾向となっているのが「分譲マンション」 の賃貸契約という方式です。借りる側からすれば、単に「賃貸マンションに住まう」というのと同じ感覚で活用する ことができるのです。

近年「マンションの過剰供給」が行われていることに加えて、市場不況によって新築分譲マンションの販売が なかなか上手く推進されないという状況になっています。また、従前の「中古マンション」から新しいマンションへ と引越ししてしまった後に、中古マンションを販売することが困難な状況ともなっているのです。

これらの要素から、空き部屋を作ってしまうことが「営業面」からだけでなく、マンション全体の「価値低減防止」 や「防犯面」といった要素から、「賃貸住戸」として貸し出すケースが増加傾向となっているわけです。

ある意味「分譲マンションと賃貸マンションとのハイブリッド型マンション」ということになるのかもしれませんね。

このような形の「賃貸マシンョン」の場合には、特に「契約内容の確認」が大切な要素となってきます。 「契約期限の有無」だけではなく、「最低限契約継続しなければいけない期間」が設定されているという場合も ありますので、ケースバイケースで契約内容が大きく異なるという意識を常にもっておいていただければと思います。

分譲マンションには住民による「管理組合」という組織がありますから、その組合への参加規程（有無）や 組合費の有無などもしっかりと認識しておくことが大切です。

今後さらに増加してくる「賃貸マンション」タイプですから、こういうものも視野に入れておくと快適な賃貸マンション を見つけ、生活がしやすくなるのではないでしょうか。

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